ーー愛してるーー



ズキッーーーーー


「いったあい…」


目を開けると
見た事ない光景が
広がっていた。


「どこここ…」
「あ、愛咲起きたよお!」


隣で春が叫んだ。
頭痛い…。

「愛咲どこか痛くない!?」
「頭ちょっと痛い…ここはどこなの?」
「遊園地の救急室」
「え…?」


頭がもうろうとして
何も考えられない。


「てめー迷惑かけんじゃねえよ!責任もって行動しろよ…」
「お兄ちゃん!愛咲だって怖かったんだよ!愛咲覚えてる?変な人達に絡まれたの…」


ああ、そうだった。


「覚えてるよ…でも…」
「んで、お兄ちゃんが愛咲居なくなったのに気づいてうち等に電話してくれて。探したんだよ」
「そしたら物影で倒れてるお前見つけたんだ、俺が」
雄也先輩が…。

「雄ちゃん愛咲をお姫様だっこしてかっこよかったんだよ〜っ」

春は笑ってるけど
好きな人が女の子
お姫様だっこしてるの
見るのは辛いよね…

迷惑かけすぎた、私。

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