ーー愛してるーー
雄也先輩に教えて
もらった針金で
開けて屋上へ入る。
キイーーーッ…
「あ…」
そこには先生と生徒が居た。
「ひどいんですね」
生徒が先生をひっぱだいてこっちに向かってきた。
やば、修羅場?
生徒は私に気づいて
小走りで出ていった。
先輩…かな?
「覗き見かよ、趣味悪」
「違います。たまたまです」
「ふーんっ…」
先生は煙草を出して
火を付けた。
「煙草なんて学校でいいんですか?」
「気づかれなきゃな」
「…生徒に手出していいんですか」
「出してねーよ、向こうが勝手に勘違いしたんだよ」
先生に告白って…
勇気あるなあ。
私は絶対できない。
「モテるんですね」
「ははっ、まあな」
認めたよ、先生が。
私はお弁当を広げた。