ーー愛してるーー



「好きな人と付き合えたら記念で開けたいの」


そうやって頬を赤らめて言った。
乙女だなあ…
私なんか何も意識せずにただ開けたくて勝手に開けたのに。

そこが、違うんだな。
春は絶対モテる。
男子なこっち見てるし?

「春、好きな人いるの?」
「ええ!?突然だね…」

春はコクンと頷いた。
「誰?中学の人?」
「ううん…違う」
「この学校の人?」


そんな時教室の扉から
大きな声がした。



< 5 / 28 >

この作品をシェア

pagetop