2人の王子と天然の姫
「ああ・・・久々に笑った。
ごめんな、沙羅」
「ううん・・・いいんだけどさ。
何がそんなにおかしいの??」
「いや、なんていうか。
花を食べようとする奴を初めて見たから」
「あ・・・」
私は理由が分かってしまうと
なんだか恥ずかしくなって赤くなる。
メイドさんからは
まだ笑顔は消えていない。
「沙羅さま」
「はい??」
メイドさんが私に話しかけてくる。
「食べられる花もございますので
そちらを持ってきましょうか??」
景君はまた笑い出す。
「結構です・・・
お手数かけてすいません」
私は小さくなってその場で静かに座っていた。