2人の王子と天然の姫

帰る時間


それからスグにメイドさんは出て行った。

私はその場でしばらく黙っていた。

景君はまだ笑いのツボが抜けないみたいで

必死で笑いと戦っていた。


だが

「沙羅」

急に呼ばれて私はそっちを向く。

「勉強しよっか」

「うん」

小さくうなずく。

「ごめんごめん。
まっ花はムリだけど他のはちゃんと
食べれるからさっ」

「分かってるよ・・・」

私は頬をふくらませ

机に向かった。


なんだか子供扱いされてる・・・

そう思うしかなかった。


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