2人の王子と天然の姫

「翔、絶対1位取ってよ」

沙羅は笑って

俺に言ったんだ。

その笑顔があれば

俺は何でも出来る気がした。

だからすぐにでも「当たり前だ」

そういって答えるはずだった。

だが

次の一言で口がふさがった。


「勉強ばっかもイイケド
恋人もつくりなよ。
私も頑張るからさっ」


そして俺は

学力のトップ校を諦め

沙羅と同じ高校にした。

沙羅を誰にも

渡したくない。

ただ

それだけの理由で・・・

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