2人の王子と天然の姫
不安
テストは無事、終わった。
私の中では結構出来た。
ほとんど景君に教わったところが出たから。
そして
「隼人・・・」
「ん??」
私は隣でくつろいでいる隼人に声をかける。
隼人はビックリした顔でこっちを見る。
「あの、ありがと」
「なにが??」
「テスト前に・・・言った言葉」
隼人は少し考え、思い出したようにいった。
「ああ。別に!良かったな、出来たんだろ??」
「う、うん」
隼人は笑顔で言う。
「じゃっ帰るか」
前にかかっている時計を見て
鞄に筆記用具を全部しまう。
私もつられて時計を見る。
「先、帰ってるから・・・
時間に遅れんなよ」
「分かった」
そして隼人と別れた。