2人の王子と天然の姫

「ごめんっ!!何か・・・その。
緊張・・・しちゃって」

「・・・」

隼人は無言。

そして

「なっっ」

急に顔が真っ赤になっていく。

私は思わず笑ってしまう。

「わ、笑うなって・・・」

「だって・・・隼人がそんな
真っ赤になってるの・・・
初めて見たからさ」

「悪いなっ慣れてねぇんだよ!!」

隼人は真っ赤にしたまま

さっきの私と同じく下を向く。

私の心臓が少し収まる。



隼人も同じ気持ち。



それが分かっただけで

つい顔がゆるんでしまうのだった。



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