2人の王子と天然の姫

「ったく・・・色気なぃよな」

隼人が小言のように呟く。

私は思わずムッとして

「別にぃ。隼人に言われたくないし??
ってか恋でもすりゃ出てくるわよ」

私は何気なく『恋』という言葉を使う。

それは本当に意識したわけではない。

なのに

隼人の顔がどんどん青ざめる。

私は首をかしげるものの

「あっ!!」

私が大声を出すと

隼人がビックリ箱を見たような顔になる。

「なんだょ」

「最後の一枚だって!!」

「ああ・・・」

そうして

最後の一枚を撮る。


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