2人の王子と天然の姫
私が暇になってテレビをつけると
朝のニュースがやっていた。
「そういえばさっ」
「うん??」
隼人が急に聞いてくる。
「夏休み、だな。もうすぐ」
「そうだねー」
私はテレビを見ながら
何も思わないで答える。
「それがどうしたの?」
隼人はそれを聞くなり
また黙り込む。
私が不思議に思ってキッチンの方を向くと
なんだかふくれてる隼人がいた。
「なに怒ってんの??」
「別に・・・」
そして大きなため息をひとつ
ついてるのだった。