2人の王子と天然の姫
「出来たぞ」
隼人がテーブルに料理を置く。
「うわっ凄いじゃん」
並べられたのは・・・
パンとハムとサラダと目玉焼き。
そして
私の大好きなプリンだった。
「ちゃんと作れるようになったんだね」
「まあな。3ヶ月も1人暮らししてたら
自然に料理も上手くなるわ」
隼人が何気なく言ったこの言葉。
私は手がとまる。
「今・・・なんて??」
「あ??だから自然に・・・」
「ち、違う!!3ヶ月って・・・」
「ああ。言わなかったか??」
「言わなかった!!翔だって知らないはずだよ」
私が思わず大声を上げると
ビックリしながらも落ち着いてる隼人。
「まっいいじゃん。食べようぜ」
「もぉ・・・」
私は渋々納得しながら
「いただきますっ」
そうして箸を持つ。