2人の王子と天然の姫
「な・・・」
私はそれから言葉が出なかった。
「本当みたいなんだよね。
最初は沙羅が一緒に歩いてるんだと
目撃者も思ってたらしいんだけど」
「うん・・・」
私はさっきとは違った
ドキドキ感に襲われていた。
「なんかよく見たら年上の人みたいでさ。
この学校の先輩だったっていうね」
「待って・・・一緒に歩いてたの??」
「うん。なんか2、3人の女の人と。
だから彼女とかではないみたいだけどさ」
翔が・・・女の人と??
頭が痛くなるような
そんな何かに襲われた気がした。