2人の王子と天然の姫
沙羅の家で事情を話した俺は
その日は沙羅の家で泊まることになった。
沙羅の両親ともビックリしていたが
怒ったりはしなかった。
そして沙羅の部屋。
「沙羅??」
「・・・う」
「ん??」
「どうしよう・・・」
沙羅が急に泣き出す。
俺はどうしたらいいか分からず
あたふたするだけだった。
「え、あ」
「私。初めて人を殴った・・・
人のこと・・・どうしよう」
俺はその時決意した。
沙羅は俺が守ってやろう。
沙羅に二度と傷を負わせないようにと。