2人の王子と天然の姫

「なんで急に・・・」

私が言うと翔の顔は歪む。

「急に・・・か」

なんだか落胆した声。

私は訳も分からず何も言えなかった。

「俺と隼人が沙羅を大事にしてたことも・・・お前にとっては迷惑だったんだよな」

翔は続ける。

「なんで隼人なんだよ・・・」

翔はさらに顔を歪める。

私は謝ることしか出来ない。

「ご・・・めっ」

言いかけたところで

翔の拳が一段と強く握られる。



< 330 / 384 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop