2人の王子と天然の姫

「!!!!」

言われた瞬間

私は泣きそうになってしまった。

声が出ない。

喉にからみつく唾液が

上手く呼吸もさせてくれない。

「俺な、見ちまってさ」

「・・・」

「隼人の家で、2人を」

「・・・あ」

私は何もいえなかった。

家出した日。

確か隼人の部屋の窓は



・・・あいていた。


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