2人の王子と天然の姫

「沙羅っお前昨日のテスト
手抜きしただろ」

翔が急に私の後ろから

声をかけてくる。

「俺がテスト前にあんなに
教えてやったのに」

「ゴメン・・・
別に手抜きしたわけでは」

「嘘つけっ
俺が教えたんだから
もっとイイはずだろ」

翔が1人でブツブツ言っている。

少しだけナルかも・・・

最近そう思い始めた。

「まっ次頑張るから!!」

私はそう言って

翔の小言から逃げようと

席を立つ。

「沙羅っまた逃げるのかっ」

「グッバイ!!!」

そして私は1人

教室を後にする。

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