俺様男はあの子のとりこ
1 出会いは突然に
◇椎香side◇
ピピピピピ……――――
「…………う〜ん。」
「椎香、早く起きなさい!!もう8時よ。」
ガバッ
時計に目をやると、朝の8時だった。
なんで今目覚ましが鳴るのよ!!
あっ!!
初めまして。北川 椎香です。
今日から高校生なの。
そう、今日は入学式!!
遅刻しそうだから自己紹介はここまでね☆
あたしは猛スピードで支度をすませ
「お母さん、朝ご飯食べてる時間ない!!いってきまーす。」
最悪だよ。なんで寝坊したんだろ??
目覚ましが8時に鳴るのがいけないんだよ!!
そんな事を思いながらあたしは一生懸命自転車をこいだ。
「はあはあ……ギリ間に合った。」
よかった。家から学校まで死ぬ気で自転車こいだら15分でついた。
普通なら30分はかかるのに。
あたしすごいじゃん!!
それより、なんかジロジロ見られてる??
「椎香!!ここに居たんだ。」
その声にあたしは振り返った。
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