またあなたに逢いたくて...

霊能者の方はそう言って目を閉じ、何かを感じとっている

静かな時が流れる

そして霊能者の方は口を開いた

「なんかね...前世で....お父さん...だったか...」

その言葉を聞いた途端、堪えていた涙が一気に溢れ出る

号泣しながら私は無意識に何度も何度も頷いていた

「それにあなたは生まれてからずっと安心出来る場所がないから、この人が初めて安心出来る人なのよ」

それを聞いて私は納得した

こんなに安心するのはそういう理由があったからなんだね


「「ありがとうございました」」

私は謎が解けてすごくすっきりした気分で外へ出た

「良かったね、梨菜！すっきりしたみたいで^^」

「うん！今日はホントにありがとね！」

「いえいえ〜♪それにしても前世でお父さんだなんてびっくりだね！」

「ね～！なんか、何億人っていう沢山の人がいる中で出会えたんだなあって思うと言葉にもならないよ」

「そうだよねえ、それが前世から続いてるってことは相当な確率・・・計算出来ないけど！」

「あはははは！」

「じゃあまたね！」

「本当にありがとう！またね！」

その日は帰ってからもすっきりした気分だった

そのおかげで、この日の夜はゆっくりと眠れた


〜翌朝〜

ふと昨日の出来事を振り返ってみる

スンウくんと私が前世で親子だった

そういえば、私はこんなに毎日泣いて、スンウくんに安心感を感じているのに、スンウくんは何も感じないのだろうか？