またあなたに逢いたくて...
私が寝ている間、父はずっと傍にいて看病してくれていた

お粥と薬草の薬を作ってくれていた

それを食べて再び寝る

風邪の時は不思議なもので、このまま苦しいのが治らないんじゃないかと思ってしまう

でも父の「すぐ治るよ」の一言で安心して眠りにつく

その間、父が私の頭を撫でていてくれたから安心してよく眠れた


2、3日が経ち、私はすっかり元気になった

またいつもの生活に戻る

のんびり過ごし夜を迎える

今日も2人で寝ながら話をする

「今日はお星さまの話をしてあげるな」

「おほしさまのおはなし?」

「そう、人はね死んだらお星さまになるんだよ」

「どうして?」

「それは、この世に残して来てしまった大切な人たちを見守るため」

「ふ〜ん」

「お空からだったらずっと僕たちのことを見守っていられるでしょ?」

「うん」

「だから今見えてるお星さまたちは一人一人大切な人を見守っているんだよ、覚えておいてね」

「うん!」

「じゃ、寝ようか」
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