またあなたに逢いたくて...
私はお父さんに褒められるのが大好き

頭を撫でてもらうのが大好き

だからまた褒めてもらいたくて一生懸命になるんだ

「さ、寝よっ」

「うん!」

そうして楽しい日々は過ぎていきました


そんなある日

「あそびにいってきまーす!」

「うん、気をつけてな」

「はーい♪」

元気よく裸足で草原をかけまわり、お花が咲いているところまで来ました

「はあ、はあ、きょうはどんなおはなをつもーかなー♪」

お花が大好きな私はルンルンです

ご機嫌で花を摘み、気が済むまで遊び、時間はあっという間に過ぎて行きました

「よし!かえろう」

2、3本の白いお花を手に走って帰るのでした

ところが私が帰ると村は炎に包まれ真っ赤に染まっていました

たくさんの人々の悲鳴が村中に響き渡り、炎は空へと舞い上がります


その光景に私は言葉を失った

花が手から落ちる

「・・・・・おとぉさ・・・おとーさん!!」

そう叫んで走り出した

「おとーさん・・・!おとーさん・・・!どこにいるの・・・!?」

必死に探すが父の姿はない
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