カワイイ娘のカ・ガ・ミ
バス停がある通りでは交通規制を敷き、道路工事をしている人たちがいた。
重そうな機械を使ってドドドドドッとアスファルトを削っている。
汗を流しながらの仕事は1時間でどれくらいの稼ぎになるんだろう?
私は女の子のお喋りに付き合い、ピアノの演奏を聴いているだけで8千円をもらえた。
生まれて初めて稼いだお金に満足感は得られないし、使う価値が自分にあるのかも疑問。
普段なら買えない国内産のお肉や魚をスーパーでカゴいっぱいにしようとしていた計画はご破算。
家に帰った私は茶封筒を日記に挟んで隠した。
純子と作った共同ホムペでブログを公開しているので綴るのをやめてしまった日記帳。
クラスの女子を名指しで“もうキライ!!”とか溜め込んでいたものを吐き出している。
いま思えばよくこんなことを平気で書けたもんだと過去の自分に嫌気が差す。