カワイイ娘のカ・ガ・ミ


「根性のないミキさんが来なくなるのは時間の問題だと感じていたので……それに比べて純子さんのほうが頼りがいのあるお嬢様だと……」


「それで私に悪夢を見させて追い払おうとしたの?それだけの理由で薬を飲ませたの?」

 羊さんの言い分を聞いた私は怒りが爆発しそうになった。


「亜里沙はミキお姉ちゃんにもジュンお姉ちゃんにも嫌われたくないし、別にお姉ちゃんが2人に増えてもかまわないんだけど」

 亜里沙ちゃんが不貞腐れ気味に羊さんに注文をつける。


「なに言ってるの?あなただって私や純子にケガさせて……あんなことされて二度と会いたくないと思うのは当然じゃない!」

 私は感情を抑えることができなかった。

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