幸せの足跡
急いで家を出たものの学校へ行くにはまだ早い…

どうしようかな…
どっかに行こうかな…

歩がいつの間にか来ていたのは小さい頃に遊んでいた公園だった
公園といってもただブランコとすべりだいがあるくらいの小さな公園…

「小さい時は幸もお母さんもお父さんも大好きだったのにな…」

今も大好きなのに…
何で変わっちゃったんだろう…
私が出来の悪い子だから…?

目の前の景色がだんだん滲んでいく気がした




ふと時計を見ると8時15分を指していた

今から行ったら完璧に遅刻しちゃう…
急がなくちゃ…

そう思ってもなかなか足は動かない
体が学校へ行くことを拒否してるのだった

行かなきゃ…
行かなきゃ…
行かなきゃ怒られる…

いつの間にか意識を失っていた
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