やっぱり君が好き

付き合い始め

「うーんっ!いい目覚めっ」

朝からハイテンション

メイクしっかりしてこ♪

髪まこっかな
久しぶりに

ご飯も元気に食べて
相変わらず千里には睨まれたけどね

「行ってきまあす!」

「行ってきます」
隣でボソッと言った千里に
「おいおいっ!元気が足りないぞ」
なんて言える程テンション高い

いつもはむかつくから話さないのに

「なんなわけ?朝から」
おっと低血圧でたよ
あたしと千里が違うひとつが低血圧じゃないって事

「いいじゃあん」
かなり怒ってるし
桜井くん
まじ何がいいのよ
聞いてみたい

「あぁ?朝っぱらから目障りなんだよ。糞が」
聞いた!?
暴言吐いたよ!?

「眠たいんだね
よしよし」

珍しく一緒に登校なのにコレ

ぶちギレるよ
いまに

「千里!ストップ!」

後ろから声がした
「は?」
超不機嫌そうに振り返る妹
「そんなに怒んなよ?
シワよってる」
「怒ってないもん」

あれれー?
やっぱ彼氏の前だと女の子なんだ?
たった今までぶちギレてたくせに

「嘘つけ
黒いオーラが出てたぞ」

「うるさいなあっ」

「ははっ
あ!今日お姉ちゃんと行くの?」
「行くわけないじゃん」

なんかいいね

新鮮だわ
桜井くんも学校とは違うし
「あ!じゃあ!」
すたすた歩く千里を追いながらぺこりと頭を下げる桜井くん
いい人じゃん
かっこいいし
千里にはもったいない

そんな事を思いながら歩く
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