俺のココ、あいてるけど。
こんなことになるんじゃないかって、誘われたときに思ったんだ。
綾ちゃんは気の強い性格だし、登坂さんが大好きだし。
あたしは、そんな綾ちゃんを知っているから内緒で行くことなんてできないし・・・・。
ただ、予想外だったのは、二つ返事で「行く!」と言うと思っていた綾ちゃんのこの反応。
さっきから10回はお願いしているのに、頑として首を縦に振ってはくれない。
「じゃあ、条件があります」
「・・・・条件?」
もう諦めようかとしたそのとき、綾ちゃんが重い口を開いた。
「この間の合コンの人、未来さんが連れてきてください」
「え? モッサ君のこと?」
なんで? 関係ないんじゃ・・・・。
「はい。それなら綾も行きます。それ以外は認めません!周りがみんな男の人でちょっと怖いんでしょ?」
「うん・・・・」
そうなんだ。
綾ちゃんの言う通り、飲み会の席にあたしだけがいる・・・・というのはちょっと怖い。
そうまで行かなくても、どこか気が引けた。男性の中に混じってもいいのかな、と。