俺のココ、あいてるけど。
 
『未来のダメなところは人に流されるところ。好きなら好きってはっきりしなくちゃ。でしょ?』

「・・・・うん」

『当たって砕けたときは、私が骨まで拾ってあげるからさ!』

「それはひどいよ〜」


いつの間にか涙も乾いて、こんな冗談で笑えるようになっていた。

離れていても、やっぱり小百合は一番の親友だな・・・・。

そう思った。


『それにしてもさ、未来にとって登坂さんって、今までの人とは違うんだね』


すると、小百合は急にしみじみした口調に変わって、電話越しでも微笑んでいるのが分かった。


「ん? どういうこと?」

『なんて言うか、いつも“重い”って振られてきた未来をこんなに本気にさせるなんて。よっぽど魅力的な人なんだな、って思うよ』


登坂さんが魅力的・・・・当たり前じゃん。すごく好きだよ。

だからあたしは、胸を張って自信たっぷりに言ったんだ。


「一生に一度きりの出会いだよ」


って。


「私も惚れちゃったりして♪」


なんて言って、小百合はクスクス笑っていた。
 

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