俺のココ、あいてるけど。
 
そんな時間にも終わりは来る。


帰ってしまう日はさすがに寂しくて、小百合もあたしもしんみりしたムードになってしまった。

しばらく会えないんだと思うと、どうしても涙腺が弱くなる。

見送りにも行けなくて、また小百合の「いってらっしゃい」を聞いて仕事に向かった。


お昼休みに携帯を開くと、メールが1通届いていた。

それを読むと、午後の仕事もあるのに涙がポロポロこぼれてくる。


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200X/8/XX 10:26
FROM:小百合

未来へ。

忙しいのに私につき合ってくれてありがとう。
レストランでの食事、すっごくおいしかったよ!

新幹線に乗る前に時間があったから、部屋の掃除と晩ご飯の下ごしらえをしておきました。
ピカピカになった部屋と私の手作り料理、帰ったらゆっくり味わってください。

あと、未来に似合いそうな服があったのでプレゼントです。
テーブルに置いてあるので、それもお楽しみにね♪

恋に仕事に、頑張れ未来!!

小百合より

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