俺のココ、あいてるけど。
 
朝はそんな素振りも見せなかったくせに。料理だって掃除だって、あんまり得意じゃないくせに。

毎日増える袋の中にあたしへのものがあったなんて・・・・バカ。


思い返せば返すほど、小百合の優しさが心にしみ込んでくる。

仕事でほとんど一緒にいられなかったのに、それなのに小百合はあたしのために・・・・。

涙でぼやけてよく見えないメールをなんとか読み終わると、あたしは急いで返信を打った。


━━━━━━━━━━━━━━━

200X/8/XX 12:39
TO:小百合

あたしのほうこそ楽しかったよ。
久しぶりに会って、たくさん話をして、本当に大学のときに戻ったみたいでした。

でも、何もできなくてごめんね。
案内したい場所とかお店とか、いろいろあったんだけど・・・・。
お気に入りのイタリアン、また一緒に食べに行こうね!

それと、部屋の掃除と料理と服、本当に本当にありがとう。
それを楽しみに午後からも頑張って仕事します!

帰り、気をつけてね。
小百合、大好き!!

未来

━━━━━━━━━━━━━━━
 

< 217 / 483 >

この作品をシェア

pagetop