俺のココ、あいてるけど。
 
鼻をぐずぐず言わせながら、そんな長いメールを打ったんだ。

小百合にはいつも驚かされっぱなしで、こうしてあとから優しさに気づかされるばかり。

だから、そのぶん心に染みて、こんなに涙が出てくる・・・・。


届いたメールを何度も読み返していると、自然と笑顔になる。

離れていても、たまにしか会えなくても、あたしたちは親友なんだって思った。

小百合からたくさん元気をもらって、背中を押してもらって・・・・。

あたしは最高の親友を持ったなって、本当に誇りに思った。





やっと仕事が終わって急いで帰ると、全部があのメールの通り。

部屋はすごくきれいに片付いていて、テーブルの上にはかわいらしくラッピングされた袋。

冷蔵庫の中には、サラダとロールキャベツの下ごしらえ。


その1つ1つを見ていると、また涙が溢れて止まらなかった。

部屋にはまだ小百合がいるような気がして、今日もファッションショーとおしゃべりで夜が更けていくんじゃないかと思ったくらい。


小百合、本当にありがとう。

あたし、頑張るね。
 

< 218 / 483 >

この作品をシェア

pagetop