俺のココ、あいてるけど。
だって、やきもちの対象が女友達だなんて言えるはずがない。
みっともないし、変な形で俺が長澤を好きなのがばれてしまう。
それを避けたいがばかりに、俺はなんとか必死で誤魔化して笑顔を取り繕ったんだ。
「いや、そうじゃない・・・・その、なんだ・・・・楽しそうだと思って」
「・・・・はい、まぁ。でも、本当にうるさかったら遠慮なく言ってください。2人とも久しぶりに会ったからはしゃいじゃって・・・・」
「別にうるさくないから」
「そう・・・・ですか?」
「あぁ」
「それならいいんですけど・・・・」
こんな感じで、バカなやきもちで危うく墓穴を掘るところだった。
海の話題でも持ち出したいところだったが、結局それも言えず。
“今の俺で勝負しよう”と心に決めたはずが、いざ本人を前にするとうまくいかなかった。
はぁ、情けない・・・・。
そんなやきもちで3日間は過ぎていき、今日からまた、長澤の部屋は静かになった。
そこにあの楽しそうな笑い声を探してしまう俺は、やっぱりどうかしてる・・・・。