俺のココ、あいてるけど。
 
そんなことを思いながらせっせと日焼け止めを塗っていると・・・・。


「あぁっ!! なんで綾の知らない間にいい感じになってるんですかぁ!! ずるい〜!!」


と、綾ちゃんが砂を巻き上げながらこっちにやってきた。

目の前で止まると、仁王立ちをしてあたしと登坂さんの顔を上からまじまじと見る。


「えっ!? ち、違うって!あたしはただ日焼け止めを・・・・で、ですよね、登坂さん!?」

「梅村綾には関係ない」

「なんでですかぁ!!」


あたしは、綾ちゃんの機嫌を損ねたら後が怖いと思って登坂さんに助けを求めたんだけど・・・・。

その登坂さんはツンとした言葉を返して、綾ちゃんはご立腹。


「ちょっとは大人しくしろよ。困ってんじゃねぇか、長澤が」

「モッサ君は黙ってて!」


そこにモッサ君も戻ってきてこんなことを言ったものだから、もっと機嫌を損ねてしまった。

楽しい海のはずが一変、みんなの空気がサーッと引いた。

どうしよう、なんとかしなきゃ。でも、何をしたらいいんだろう。

分かんないよ・・・・。
 

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