俺のココ、あいてるけど。
ずっと、ずっと
◇未来side.*:・゚
───ピンポーン
呼び鈴を押して、登坂さんが出てくるのを待つあたし。
いきなり来て失礼じゃなかったかな? なんて思うあたり、まだまだ“恋人気分”になりきれない。
でも、そんなあたしも案外嫌いじゃないんだけど。
「・・・・」
うーん。
それにしても、ちょっと遅い?
───ピンポーン
もう一度呼び鈴を押して、しばし待ってみる。
「あれ、出ないなぁ」
けれど、待てど登坂さんが出てくる気配はなく・・・・ガチャッ。
試しにひねってみたドアノブは、いとも簡単に回ってしまった。
とたん───・・。
「にょわっ!!」
あたしの口からは、この世のものとは思えない奇妙な声が・・・・。
それは勝手に部屋に入っちゃったからじゃなく、お風呂上がりの登坂さんがそこにいたから。
「おっ。来てたのか。悪いな、風呂に入ってて気づかなかった」
上下ともちゃんと服は着ているけど、濡れた髪をタオルで拭く仕草がなんとも・・・・。