俺のココ、あいてるけど。
───ピンポーン
と、呆然としている矢先、誰かがベルを押す。新聞の勧誘・・・・?
───ピンポーン
そしてまた、ベルを押す。
「は、はーい・・・・」
二日酔いで頭がズキズキする中、部屋のドアを開けるあたし。
「うわっ、眩しい!」
西向きに窓があるこの部屋は、朝は玄関を開けると朝日が直接目に入る造り。
一気に明るいところへ出たものだから、思わずそんな声を上げてしまった。
「昨日はよく眠れたか? まさか床で寝てた、なんてことはないだろうな?」
「・・・・へ?」
徐々に目が慣れて、ベルを押した人の姿が分かるようになると・・・・と、登坂さん!
なんとそこには登坂さんがいた。
「今日も朝一なんだろう? 寝坊なんて洒落にならないぞ」
そう言う登坂さん。
「はい、す、すぐに・・・・」
と、素直に従うあたし。
でもちょっと待って。
どうして登坂さんがここに? なんであたしの部屋を知って・・・・?
あたし昨日、何したの!?