俺のココ、あいてるけど。
それからすぐに、登坂さんはスーパーに戻ることになった。
店長への報告や、ほかの従業員への連絡・・・・そのほかにもいろいろやることがあるそう。
「先生に言って点滴が終わってもここで休ませてもらえるようにようにするから、1人で帰るんじゃないぞ。迎えに来るから」
最後にそう言うと、登坂さんは病室を出ていった。
───ポタン、ポタン・・・・
登坂さんがいなくなった病室で、1人点滴が落ちる様子をぼーっと見ているあたし。
その規則正しく落ちる様は、なぜか眠気を誘う。
「もうちょっと寝ようかな・・・・」
そう言うより早く、あたしは夢の中へスーッと落ちていった。