俺のココ、あいてるけど。
マイルドセブン
◆誠治side.*:・゚
「店長、バイトなりパートなり新しい人を入れるのはいいですけど今回は慎重に選んでくださいね」
「分かってるさ、救急車を呼ぶのはあれで最後にしたいさ」
「・・・・ですよね」
「あぁ」
あれから平穏を取り戻したスーパーでは、あの辞めたパートの代わりに新しく人を雇う話が持ち上がっていた。
店長の言う通り、救急車を呼ぶのはあれで最後にしたいものだ。
だからといってはあれだが、今回の人選びは店長も俺も慎重にならざるをえなかった。
「面接をした人は何人かいたが、う〜ん・・・・社員じゃなくてもお客様の前に立てば関係ないからな。どうしたらいいものか・・・・」
「そうですよね。確かに“パートだから責任が薄い”なんて思われては困りますもんね」
「そうなんだよ、はぁ〜・・・・」
『パート・アルバイト募集』の紙を見て面接を受けに来た人たちの履歴書をパラパラとめくりながら俺もため息がもれた。
どこかにいい人はいないものか。
長澤にもほかの従業員にも辛い目には遭わせたくない。