雪だるまとペガサス
第3話 比婆山の雪男
それから程無くして、アニフは遥か上空、雲の中を駆け抜けていました。
その背には雪ダルマ、そして白姫です。
白姫はちょこんと行儀良く正座しています。
「その……比婆山(ひばやま)に白姫のお知り合いが?」
アニフは躊躇いがちに尋ねました。
白姫は淑やかに答えます。
「風の噂に聞きました。懐かしい知己の者の姿を見たとの事」
「その御方が白雪花を所有しているのでしょうか?」
「そうなりましょうか。実は少し前に私、白雪花の一輪挿しをその殿方から頂いたのです」
うっとりしながら清流の如き声色で語る白姫です。
その背には雪ダルマ、そして白姫です。
白姫はちょこんと行儀良く正座しています。
「その……比婆山(ひばやま)に白姫のお知り合いが?」
アニフは躊躇いがちに尋ねました。
白姫は淑やかに答えます。
「風の噂に聞きました。懐かしい知己の者の姿を見たとの事」
「その御方が白雪花を所有しているのでしょうか?」
「そうなりましょうか。実は少し前に私、白雪花の一輪挿しをその殿方から頂いたのです」
うっとりしながら清流の如き声色で語る白姫です。