雪だるまとペガサス
第5話 ウェンディゴの呼び声
洞窟の中、虎毛並みの者から振る舞われたお酒を飲みながら、ゴン、白姫、アニフは語らいました。


アニフはロキシー(お米の焼酎)を、白姫はククリラム(ラム酒)を、そしてゴンはチャン(濁酒=どぶろく)とラクシを特に気に入り飲みました。


雪ダルマは洞窟の入り口で、見張り番よろしくちょこんと座っています。


虎毛並みの者はお酒を振る舞った後はふらりと洞窟を出て行ってしまいました。
「一晩休んだら、南のメギュ、それと西のテモの地を訪ねると良いだろう」


一行の内、雪ダルマ以外は睡眠を必要とするらしく、いつの間にかアニフ、白姫、ゴンは寝入っていました。




そして日が高くなった頃、一行は行動を開始、ブータン、チベットに赴きます。


その結果、黒ペガサスが白雪花を奪って行った事、次はロッキーだと呟いていた事を知り得たのでした。




一行は一路ロッキー山脈へと向かいます。


ロッキー山脈の南端から辿って行きました。


灰色の毛並みをした者や褐色の毛並みをした者等に会い、その度に同じ話を聞かされます。


「白雪花は根こそぎ持ち去られた。持ち去ったのは黒くて翼の生えた馬だった」




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