夜にはココア朝にはミルクティを…



「でもさ、真菜ちゃん彼氏とかいないの?」

…は?


「いるわけ「いるだろ。あんなに可愛いんだから、彼氏くらいいるんじゃね?

俺の言葉を遮って春が答える。

どんなやつだろう。
とか陽太と盛り上がってる。

なに言ってるんだよ!真菜に彼氏なんか…


「いるわけないだろ。」

「「「…」」」


俺の言葉に可哀想な人を見る眼差しを向ける三人。


「な、なんだよ!」

「ずっと純粋でいてほしいって気持ちはわかるけど、ちゃんと受け止めろよ。」

「そうそう!いい機会そろそろシスコン卒業してもいいんじゃないか?」

ちょっと待て!
なんで真菜に彼氏がいる事になってるんだよ!

「だから、いないって!俺聞いてないし!」

「あはは!わざわざ言うわけないだろ!」


春と陽太がゲラゲラ笑う。


「お前彼女出来たら妹に言うか?」

「いや、言わないけど。」


隠したりはしてない。

「こんなシスコン兄貴じゃ、絶対秘密にするだろうな。」


ずっと黙って聞いていた遼ちゃんが言う。


「遼ちゃんまで…。」

「人の事より、彼女作んないの?」

「今は…な。」


2ヶ月前にフラれてから彼女がいない。

ありがたい事に告白してくれる子はいるけど…。

「お前が彼女いらないってどういう風の吹き回しだ?」

目を丸くした春が言う。

お前とは違うんだよ。俺は心の中で呟いた。


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