夜にはココア朝にはミルクティを…



その日の夕食。


いつもの事ながら俺と真菜の二人だけ。
この時間は大体お互いにあった出来事を話す。
強制じゃなくて真菜がウチで暮らすようになってから自然に行われていた。

そこら辺の兄妹より仲が良いと俺は思ってる。

「…それて先生が勝手に決めるぞ!って怒っちゃって。」

楽しそうに今日の出来事を話す真菜。

こういう何気ない時間が幸せだったりするんだよな。

一生は続かないけどさ。
真菜に彼氏が出来て
結婚とかしたりしたら…

いやいやいやいやいや。

俺は何を考えてるんだ!
あいつらが変な事言うから!
余計なこと考えるのはよそう。


『彼氏くらいいるんじゃね?』


春の言葉が頭の中をぐるぐる回って


スゲー気になる…。


「なぁ、真菜。」

俺は思いきって聞いてみることにした。

「彼氏…いる?」

「…」

真菜が驚いた様にこっちを見つめた。
すぐに目を伏せて少し考え込んでる。


やっぱり、いるのか!?

「…なんでそんなこと聞くの?」

やっと口を開いた彼女からは意外な言葉。

「いや、なんでって…お兄ちゃんとしてだな…」

言い終わらないウチに眉間にシワを寄せて真菜の顔が少し歪む。



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