夜にはココア朝にはミルクティを…
「知らない。」
「知らないって自分のことだろ?!」
「じゃあ言わない。」
「い、いわないってことは…いるのか?!
やっぱりいるのか!!」
これでもかってくらい焦ってる俺に真菜は顔をめんどくさそうに答える。
「もー!知らないってば。」
立ち上がって片付け始める真菜を追いかける。
「なぁ、教えてくれよ!
どんなやつなんだ?
同じ学校なのか?
俺の知ってるやつか?」
「しつこい!!」
質問攻めの俺に怒り始める真菜。
だって…だって!可愛い可愛い妹(みたいな存在)に悪い虫がついてるかもしれないのに!
心配なんだよ!
「この話はおしまい!」
こんな気になる所でおしまいって…ないだろ?!
「ちょっ、ちょっと待って!」
リビングから出ていこうとする真菜を捕まえて必死にお願いする。
「教えて貰えなかったら気になって気になって夜も眠れな…」
「いない。」
俺の言葉を遮ってポツリと言う。
「え?」
「だから今はいない!」