不思議な家のアリス
―ピンポーン..
…え!?今…何時!?υ
インターホンの音で目覚め、携帯で時間を確認する。
…11時ぃ!?ヤバい!これ絶対圭吾さんだ!まだ顔も洗って無いのに~υ
あたふたしながらも仕方なくドアを開けると、そこに居たのは…
「よぉ」
…どぎついピンクのツンツン頭。春くんだった。
「おはよう…どうしたの?こんな朝早くに…」
そんなまっピンクな髪で…。お陰様で目がチカチカするよ。
…とは言えない。
「今日はじじぃが仕事だからよ、俺が迎えに来てやったんだよ。」
ふぁ~、と欠伸をしながら中へ入る春くん。
私も居間へと歩きながら話を続ける。
「じじぃって…?」
「圭吾だよ。」
居間に入り、椅子が無いから床に座った。
「あ、圭吾さんの方が先輩なの?」
「3個な。知らなかったのか?」
知らなかったも何も、気になりもしなかった。ていうかそもそも皆いくつなんだろ?
そう考えてみたら、これから一緒に住む圭吾さんの事を何も知らないってどうなんだろう?
そもそも普段は何やってる人なの?
次から次へと疑問が沸いてきた。