不思議な家のアリス
「ぶはっ!」
…なに笑ってんの?こいつ。まだ反省してないの!?
「笑い事じゃ無いんだよ!!人跳ねてからじゃ遅いの!!分かる!?人様の人生…奪っちゃうんだよ…!?」
…涙出てきた。
何でこんな、当たり前の事を分かってない人ばっかりなの?世の中間違ってるよ…。
この人達は、何となくそんな人じゃないと思ってたのに…。ショックだよ。
「な、泣くなよ!υ悪かった、そうだよな…お前の気持ち、考えてなかった。もう免許取るまで車には乗らねぇから…泣き止めよ、ほら…。」
私の涙を手で拭い、頭を撫でるハリー。
…やっぱり、根っからの悪人てワケじゃなさそうだ。
「…約束して。最低限のルールだけは守るって。」
「あぁ、約束する。もう乗らねぇ。ほら、指切りげんまん~」
懐かしい歌を歌いながら小指を絡めてくる。
何だか必死になってるハリーがおかしくって、クスッと笑ってしまった。
「ふぅ、泣き止んだなυしかし…ププッ」
また笑いだした。
こいつ本当に反省してる訳!?
「何笑ってんのよ」
「いや…お前、アリセンそっくり…ぶはっ!」
ますます笑いだすハリー。
…アリセンて何?ハリセンの仲間??
訳が分からず黙っていると、「あ、アリセンて有栖川のあだ名」と付け足した。
私が…パパにそっくり?