不思議な家のアリス
「偉いとなんなの?υ」
「例えばー……クロに裸踊りさせたり出来る。」
3バカがぶはっと吹き出す。
それを聞いてソファーに仰向けに寝っ転がって漫画を読んでいた黒木くんがバッと振り向き、物凄い形相で彼を睨んだ。
何かもう、目からビームとか飛び出そうな位に。
3バカは「アレはヤバかった!」等と思い出し笑いをしてる。
裸踊り…やったんだ。ちょっと見てみたかったな。←
「ま、早い話が皆を顎で使えるって事。」
…成る程。
あのクールな黒木くんに裸踊りをさせられる程の権力なら、確かに持ってて損は無い。仕返しが怖すぎてそんな事出来ないけど。
それに他の当番は炊事がメインだし…このやさぐれた五人が絶品グルメを作り出せる筈も無い。
今日みたいな備長炭を毎日食べさせられる位なら、作った方が良いかもな。
「ま、これはもう決定だから。」
そう言って壁にホワイトボードをかける春を止める事無く横目で見た。
"まぁ良いか"なんて考えて。
そもそもこの王様・奴隷制度に何の反対もしなかった事で、後に後悔の嵐に襲われる事も露知らず。