不思議な家のアリス


いじめる…って。

もしやなんかヤラシイ意味!?


頭を混乱させていると、ゲラゲラと秋夜が笑い出した。




「お前、顔真っ赤!ヤラシイ事考えてたんだろ?」




笑いながら、私に詰め寄る秋夜。


余計に顔が熱くなる。



それを見て秋夜はますますゲラゲラ笑い、「エッチー!皆聞けー!M子は変態だー!」と一階へ走って行った。





あぁ…もう何か…帰りたい。

いや、帰る場所なんか無いんだけど…一刻も早くこの家から出たい。



なんで3バカはあんなにバカなの?小学生と話してるみたいだ。




げっそりしながらも自分の部屋に戻ろうとドアノブを握ったら、黒木くんが階段を上って来た。




「あ、あの!私別に…ドMとかじゃないから!」



…なに言ってんだ、私。

でも言わずにはいられなかった。





「……だから何?」





私の返事を待とうともせずに、一言だけを残して、黒木くんは自分の部屋へと入って行った。



リアクション薄っ!!



なんかこう…まだゲラゲラ笑われた方がマシな気がするよ。

どうでも良いんだろうけどさ。
興味無いんだろうけどさ。


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