クローゼット
「それなのにね、おかしいんだ。全部がいやーってなっちゃう。あんなに好きだった映画も音楽も楽しむ気にならないんだ。なーんか一日中体が重くてさ、生きてるのがいやになっちゃうの。」
「うーん…」
「きっと恵まれてるはずなのにね。私ってなんて贅沢な女なんだって自分がいやになるよ」
あぁ、説明してたらまた気分が落ち込んできてしまった。
そんな私にナオは言った。
「それは贅沢とか甘えではないと思うよ。ちょっと心が疲れちゃったんじゃないかな」
「心が…?」
「うん。美咲は人より色んな事を感じ過ぎちゃうのかもね。人の心の動きとか。美咲はとても人間関係を大切にしてるでしょ。だからそれが逆にストレスになって、全部がいやーってなっちゃうのかもね」
「なるほど~。う~ん、そうなのかなぁ…。ねぇ、ナオはどうしようもなく落ち込んだ時どうするの?」
何気なく私は聞いた。ナオが落ち込んだところを私は見たことがない。
何でいつも明るくいられるんだろうと思っていた。
「うーん…」
「きっと恵まれてるはずなのにね。私ってなんて贅沢な女なんだって自分がいやになるよ」
あぁ、説明してたらまた気分が落ち込んできてしまった。
そんな私にナオは言った。
「それは贅沢とか甘えではないと思うよ。ちょっと心が疲れちゃったんじゃないかな」
「心が…?」
「うん。美咲は人より色んな事を感じ過ぎちゃうのかもね。人の心の動きとか。美咲はとても人間関係を大切にしてるでしょ。だからそれが逆にストレスになって、全部がいやーってなっちゃうのかもね」
「なるほど~。う~ん、そうなのかなぁ…。ねぇ、ナオはどうしようもなく落ち込んだ時どうするの?」
何気なく私は聞いた。ナオが落ち込んだところを私は見たことがない。
何でいつも明るくいられるんだろうと思っていた。