プレゼント
「とにかく、遅刻する訳にはいかないし
印鑑は明日持ってくるしかないか。」

憂鬱な気分のまま、
会社に向かう私。

ドキドキしながらも、
オフィスに足を踏み入れ、

気分も新たに、
元気にあいさつしようとした。


「っ…!おは…よぅござぃます…。」

「……。」


なんだ、この空気!

暗い…!

暗すぎる!!

私の声は見事に小さく弱々しくなり、
一気に萎縮する形になった。

まだ、ポツポツとしか
人のいないオフィス。

私早すぎた?

いや、でも15分前だよ??
もうちょっといてもいいんじゃない?

唖然とする私に

「あ!今日からの??
え〜っと。。安藤さんだっけ?!」

と、この重い空気をすぱっと
切るような通る声。



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