桜草-先生と生徒の真実の恋-

春の終わりの出会い




“タッタッタッタ”



私は今日も走る。



なにもかも忘れたくて。


昨日先生が言った言葉。


そして、桃が言った言葉。




忘れたくて走る。



心地よい風のなか私は走る。




ふと、地面に目を向ける。



桜草には花がなくなっていた。


そして、青々しい葉っぱだけがあった。



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