組員C
山に住む老婆
と、いうわけであてもなく無人駅で降り、山の中の一軒家に森川は押し入ろうとしていたわけだが。
何だか気味が悪い。
近づけば近づくほど薄暗く古びた家はかなりの年代物だ。
年寄りどころか、人などいないのではなかろうか?
ガラガラっと音がして、戸が開いた。
「うわわ!」
森川は、思わず後ずさった。
目の前にいるのは、ザンバラな白髪の老婆で、しわくちゃな顔の中、目だけがギラギラと光っている。
しかも、その手にはデカい包丁が握られていた。
「ヤマンバ!?」
森川の背中が総毛立った。
隠し持っていたナイフを出しても先にヤラレル!と思い、足がガクガクする始末。
「お客様!ああ、嬉や。こんなところまで、ようこそお越しくださいました。夏とはいえ、こんな山奥では陽も早く落ちますぞ。さーさ、お入りなさい。」
意外な歓迎の言葉に、森川は気が抜けてしまい、とりあえずは中にと通った。
中は、囲炉裏だけで、電気製品がなにもない。
台所にはカマドがあって、ガスもひいてないようだ。
この調子では水道もなく、井戸かなんなで汲んでいるんだろう。
何だか気味が悪い。
近づけば近づくほど薄暗く古びた家はかなりの年代物だ。
年寄りどころか、人などいないのではなかろうか?
ガラガラっと音がして、戸が開いた。
「うわわ!」
森川は、思わず後ずさった。
目の前にいるのは、ザンバラな白髪の老婆で、しわくちゃな顔の中、目だけがギラギラと光っている。
しかも、その手にはデカい包丁が握られていた。
「ヤマンバ!?」
森川の背中が総毛立った。
隠し持っていたナイフを出しても先にヤラレル!と思い、足がガクガクする始末。
「お客様!ああ、嬉や。こんなところまで、ようこそお越しくださいました。夏とはいえ、こんな山奥では陽も早く落ちますぞ。さーさ、お入りなさい。」
意外な歓迎の言葉に、森川は気が抜けてしまい、とりあえずは中にと通った。
中は、囲炉裏だけで、電気製品がなにもない。
台所にはカマドがあって、ガスもひいてないようだ。
この調子では水道もなく、井戸かなんなで汲んでいるんだろう。