死のトランプGAME
圭介の頬に、汗の通り道ができていた。

通った汗があごの先でゆれる。そして重力に従順となって、黒いトランプに落ちていった。

「こっちか・・・それともこっちか・・・」

裏面に模様一つ無い、漆黒のトランプが不気味さを漂わせていた。

手元にはトランプの”クラブのK”。

そして、裏も表も真っ黒なトランプが2枚ある。

そしてその2枚には、よくみないと分からないくらいの、真っ黒なシールが表面全体に貼られている。

どちらか一方を剥がし、それが”スペードのK”だと生存。

そして”ジョーカー”だと


「死」
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