死のトランプGAME
しかし、その意味がわからない。剥がせるシールの違いに何か意味があるのだろうか？

そして、あまり観察する意味があるのかわからない、手札である”クラブのＫ”を手にとりベッドに横になってぼーっと眺めた。

すると圭介は何かを感じた。クラブのＫに違和感がある。何がおかしいのかわからないがなにか違和感を感じた。

なにが変なのか、なにが違和感の原因なのかがわからずなおモヤモヤしてきた。

剣を持ち、右を向く悠然としたキングに、段々とイライラが積もってきた。


「お前のせいでこんなに苦しんでいるのによ。」

違和感の原因はわからず、圭介はクラブのＫを持つ手を下ろし、仰向けになってぼーっと天井を眺めた。

しかし、次の瞬間圭介は何か心配になったのか、勢い良く起き上がる。

「そういえば、このゲームの制限時間についてなにも記されていない。」

ルールの書いてある紙をもう一度見るが制限時間についてかかれていなかった。

しかし圭介は気付く。紙に書いてある『スペードのキングの方のシールを剥がすと、その剥がしたシールの裏に”Old maid本戦”の日時と場所が記されています。』

これが本当であれば、”Old maid本戦”に参加することができればそれが予選突破の証拠だ。

要するに制限時間は”Old maid本戦”に間に合うかどうかというところである。


ということは逆に考えると、このトランプのシールを一度もめくらず、本戦の日時と場所がわかれば予選を突破することができるのではないだろうか？圭介はそう考えた。
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